フェミの殿堂 東京ウィメンズプラザに潜入 !

午前中は、知り合いの某区議(新宿区ではない)の質問があったので、傍聴に行く。
区議1期目の方ですが、さすが堂々と理路整然と区議会で質問されている光景を見て感銘を受ける。

区役所の近辺の料理店で食べていると、人権擁護法に反対する運動をされている方から連絡があり合流する。
当方が発行を予定しているミニコミ誌「日本独立宣言」についても、相談。
(正論7月号 p210にも、広告が出ております)

さて、フェミニスト学者と合流したので、新宿の「模索舎」へ急ぐ
その移動中に、昨今のフェミ関係の熱い話題を提供してもらう。

上野ちづ子氏(フェミ界で有名な学者)が京都で、フェミの大会を開いて
バックラッシュ側はネットを上手に使えているが、フェミ側はネットを上手に使えていない!」と
全国のフェミ達に向けて、檄を飛ばしたとのこと。

ちなみに、バックラッシュ(backlash)とは、フェミニズムを批判する人たちのことを示す単語だそうだ。

googleでbacklashを検索
http://www.google.co.jp/search?q=backlash&lr=lang_ja&ie=utf-8&oe=utf-8&aq=t&rls=org.mozilla:ja:official&client=firefox-a
backlash に一致する日本語のページ 約 214,000 件中 1 - 10 件目 (0.25 秒)
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上記の検索結果を見る限り、フェミ界以外でのほうが、よく使われている単語のようだ。

おそらく共産主義者が、自分達を批判する勢力を「反動」と呼称したのに、似ていると思う。

 模索舎では、フェミ業界の書籍やミニコミも多数おいてあり、私(反フェミ)としても、フェミの素材を読んだ上で批判をしたいため、フェミ文献を読む必要がある。模索舎で、フェミ本のソムリエとして、アドバイスを受けるために、当該アメリカ帰りのフェミの方の助言を得ようと思ったわけである。

 ちなみに、フェミの業界では、「(フェミの)ミニコミが売れない」という現象がテーマになっているようである。
 私が今まで観てきたミニコミは「れ組通信」「ふぇみん」「売春問題を考える会通信」などである。今回は、フェミ学者の助言を受けて、「女のからだから(SOSHIREN)」「婦人民主クラブ」などのミニコミを入手した。

 私は、中絶を違法化するべきという考えの持ち主である。しかし、中絶を完全合法化せよと主張するグループの印刷物は目にしてこなかった。

 「女のからだから」は新宿区富久町にあるフェミ団体の発行物で、冒頭から、「外国産のピル(中絶薬?)を、こっそり個人輸入している」という、薬事法上等なスタンスの過激な文章から始まる。あとは、1970年代のリブ(ウーマン・リブ)運動を振り返るという内容の対談(これが冊子の半分以上を占める)。回顧的な内容。また、新聞の切抜きがコピーされて貼られていた。4件の新聞切抜きが、全部「朝日新聞」なのが、気になるところだったが、もしかしたら、フェミの人たちは、朝日新聞しか読まない(もしくは、産経新聞とか日経新聞は読まない)のかもしれないと思ったりした。切り抜きのなかで、興味を引いたのは、「21年前の精子使い出産(2009年4月15日 朝日新聞夕刊)。これがフェミニズムと、どう関係あるのか分からないが、もしかしたら当該雑誌"女のからだから"の読者であるフェミニストには、「結婚しないが子供は欲しい」という人たちが居て、こういう冷凍精子で出産したいという願望がひそかにあるのかもしれないと思った。もしそうであれば、生物が持っている「子孫を残したい」という本能を、(同じく生物である)フェミたちも持っているということのかもしれない。

 あと、もう1つは、「婦人民主クラブ」で、ミニコミというより、B3が1枚だけ(220円!)。内容は、「裁判員制度反対!」「外登法・入管法と民族差別を撃つ!」といった記事ばかりで、その誌名「婦人民主クラブ」とは正反対にフェミ関係の記事は1件も無い。最も興味を引いたのは、「新型インフル〜これって戦時体制?」という記事で、新型インフルで(感染の広がりを防ぐために)集会が禁止された件で、それを戦時体制(集会の禁止)に結び付けている女性公務員による記事。いやはや。

 さて、次に、上述のアメリカ帰りのフェミニスト氏と共に、東京ウィメンズプラザに、いよいよ潜入。ちなみに、以前は「東京女性財団」だったのが、「東京ウィメンズプラザ」に変わったとのこと。その変化に、フェミ界では、不満が強いとのこと。それは、以前の東京女性財団は、フェミ活動家などが職員に採用されていたのに対して、現在のウィメンズプラザは、一般人が雇用されているということ。つまり、フェミを理解していない人たちが、フェミ施設の運営に携わっているというのが現状であるということだ。
 ちなみに、フェミ関係の資料では、行政資料が非常に充実していた。そこで、新宿区がいままで、どのようなフェミ冊子を発行していたのかを確認してみることにした

 http://ninjax.dreamhosters.com/z_2009-06-02/shinjuku.html
 (上記は、新宿区発行のフェミ関係の冊子で、東京ウィメンズプラザにある冊子の一部)

 かなりの数のフェミ冊子を、新宿区が出版してきたことが分かる。
 (ちなみに、エッフェル塔がイラストで描かれている冊子があるが、海外視察ではなく観光旅行ではないか?)
 もしかしたら、行政と旅行代理店が、ウマーな関係だったのかもしれませんね。

 同行のフェミ学者氏が言うには、「行政が冊子を多数出すことが、フェミ系ミニコミが売れなくなっている背景にもなっている」とのこと。ただ、行政の冊子と、フェミ活動家との冊子にはテイストの違いがあるように思う。
 ただ、フェミ団体のミニコミ東京ウィメンズプラザの資料室では、無料で読めるため、それでフェミ団体のミニコミを購読しなくなったのではないかとは、思う。
 (先日の日記にあるように、iPhoneで産経が無料で読めるようになったため、産経新聞の部数が減った件に類似)

 ちなみに、「フェミニズム運動が伸びない背景」には、若手フェミが、リブ時代から運動をやっている老フェミたちに、実務作業を押し付けられるという現状があり、若手が辞めていくという現象を生んでいるとの見方があるとのこと。しかし、それは若手フェミが自分たちで運動体を作れば解決する問題だと思う。
 
 ちなみに、ウィメンズプラザの利用状況を見ると、中国語学習の集いや、ドイツ語学習など、フェミニズムと無関係の利用がほとんどである。



 さて、ネット上では、東京ウィメンズプラザは、どのような評判だろうか?

ウィメンズプラザ フェミ に一致する日本語のページ 約 375 件中 1 - 10 件目 (0.31 秒)
 http://www.google.co.jp/search?hl=ja&client=firefox-a&rls=org.mozilla%3Aja%3Aofficial&hs=IXU&q=%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%82%BA%E3%83%97%E3%83%A9%E3%82%B6%E3%80%80%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%9F&btnG=%E6%A4%9C%E7%B4%A2&lr=lang_ja

 私の率直な意見を言えば、ウィメンズプラザがあって、(男性差別を解消するための)メンズプラザが無いのは、行政による(露骨な)男性差別である。
 ただ、東京ウィメンズプラザが、世間(やネット)で思われているような、過激フェミニスト養成施設ではなく、フェミ目的以外の利用も可能となっている、公民館と足して2で割ったような施設であるというのが実情である。(という点では、批判を抑えるために、名前を変えるべきかもしれない)

 また、大阪府運営のドーンセンターよりは、マシなのではないだろうか?

 (参考)「ドーンセンター」フェミカルト粉砕レポ - 大阪民国NEWS
 http://www.osaka-minkoku.info/osaka/osaka.htm
 
 ちょうど、東京ウィメンズプラザにいると、DV冤罪の問題について取り組んでいる女性から電話が。東京ウィメンズプラザではDV相談を行っており、そのDV相談で、男性側に不利な裁定(子供との引き離しなど)がなされた事例が多いということだ。

 ただ現状では、フェミニズム運動関係の動向を知るのに、便利な施設でもある(フェミ関連の書籍が多数おかれているため)。また、米国のフェミ雑誌Ms.なども東京ウィメンズプラザは、定期購読してある。ちなみに、産経新聞「月刊 正論」などのフェミニズムに批判的な雑誌も定期講読されていた。(そういえばフェミニズム批判を専門とした雑誌が無いのは、何故だろう?)


 ウィメンズプラザの本来の趣旨が「フェミニズム運動(女性の地位向上などを目指すための運動)のための施設」であれば、理論上は、他の政治運動を促進するための施設も存在しないと、おかしい。
 たとえば、右派(愛国)運動の施設も、同様に東京都が建設していないといけない(例:東京ライティストプラザ(仮)など)。
 私の考えでは、このような論争的な施設は、住民の意思を尊重するべきであると思う。つまり、このような施設の建設や運営については、(原子力発電所建設と同様に)住民投票にゆだねられるべきであり、行政が突っ走ってはいけないということだ。

 と、思う私であるが、都心のど真ん中で、非常に安い利用料金で借りることが出来る施設であるのは事実である。今後、公民館的な利用を一度してみたいと思っている。

追記:
 上記に関して、文中のフェミニスト氏から、このような指摘をいただきましたので、ご紹介します。
 「ウィメンズプラザの職員さん、わたしは個人的に知らないので、必ずしも「一般人」かどうかはわかりません。あと、施設名じたいは昔から東京ウィメンズプラザだったのですが、運営の主体が、東京女性財団から、東京都直轄に変わった、ということでした。」