Oracle Java SE サポート・ロードマップ
(2020年 1月 15日更新)
オラクルは、利用可能なメンテナンスとサポートのオプション、関連するタイムライン を把握していただくために、この Oracle Java SE サポート・ロードマップを公開しています。もしオープンソースライセンスのもと、オラクルから提供される無償のJDKリリースをお探しの場合は、 jdk.java.net を御覧ください。 新しい Java SE のリリースモデル と オラクルによる OpenJDK ビルドの提供について確認いただき、企業や個人での利用に対し最善の判断をしていただきたいと考えています。
このロードマップにおいて:
オラクルカスタマーとは、次の1〜3のいずれかが有効であるオラクルのお客様です。 (1) Java SE Subscription または Java SE Desktop Subscription, (2) Java SE Advanced, Java SE Advanced Desktop, Java SE Suite のサポート契約, (3) 他のオラクル製品を利用するために必要な Java SE のサポートを受ける権利(参考:My.Oracle.Support Note 1557737.1 – Support Entitlement for Java SE When Used as Part of Another Oracle Product – 英語、My Oracle Support へのログインが必要)
個人ユーザー、開発ユーザー、およびその他のユーザーとは、Oracle Technology Network License Agreement for Java SEの下、許可された使用法の1つに基づき無償でJava SEを使用するユーザーで、Java SEを無償で個人のデスクトップパソコンやノートパソコンで利用する、または無償で開発に利用する個人を含みます。詳しくは、Oracle Technology Network License Agreement for Java SE FAQ(英語)をご確認ください。
Oracle JDK とオラクルによる OpenJDK ビルド
2017年9月より、 オラクルはオープンソースライセンス (Linux 同様)で利用できる OpenJDK のリリースを提供しています。Java SE 11 (2018年9月リリース、 LTS) よりオラクルは、オープンソースライセンスのもと全てのユーザが無償で利用できるリリースの提供に加え、商用サポートされ、オラクル製品と共に利用できるリリースも提供しています。 より詳しい情報は、 Oracle JDK Releases for Java 11 and Later (英語) をご確認ください。
後述する表の日付は、 Oracle Java SE バイナリ製品に含まれる商用にサポートされた Oracle JDK リリースにのみ適用されます。オラクルが提供する OpenJDK リリースの入手とコミュニティサポートについては jdk.java.netでご確認ください。
Java SE 8 の 公式アップデート終了
Java SE 8 は、過去のリリースとして公式アップデートの終了を迎えました。オラクルは、個人ユーザー、開発ユーザー、およびその他のユーザーに2020年12月末まで Java SE 8 の公式アップデートおよび自動更新を java.com から提供します。開発者はOracle Java SE 8, 11および最新のリリースを含むOracle Java SEのアップデートをOTNから開発用に無償で入手できます。2019年4月の Critical Patch Update より、オラクルカスタマーはオラクルが提供する商用向け Java SE 8 のアップデートを My Oracle Support 経由または必要に応じ自動更新により入手することができます (参考:My.Oracle Support Note 1439822.1 - All Java SE Downloads on MOS – 英語、My Oracle Support へのログインが必要)。
自動更新(auto update)機能でデスクトップの Java SE 8 を後継のバージョンへ移行する計画はありません。これには Java Plugin と Java Web Start も含まれます。ブラウザでアクセスできるシステム JRE に頼るのではなく、アプリケーション開発者に対し Java SE 9 で導入されたパッケージングオプションを使用し 、開発した Java アプリケーションを、カスタムした独自ランタイムを含むスタンド・アローンアプリケーションとして再パッケージして配布することを推奨します。
Oracle Java SE 製品のリリース
オラクルは Oracle ライフタイム・サポート・ポリシー に記載されているように、 Oracle Java SE 製品に対する Oracle Premier Support をお客様に提供します。Java SE 8 より後の製品リリースでオラクルは3年ごとのリリースに対して、長期サポート(Long-Term-Support:LTS)リリースの指定を予定しています。Java SE 11は LTS リリースです。Oracle Premier Support の non-LTS リリースは、直近の LTS リリースに対して機能拡張の実装が積み上げられたセットと見なされます。新しいフィーチャー・リリースが利用可能となると、これまでの non-LTS リリースは置き換えられたものとみなされます。例えば、 Java SE 9 は non-LTS リリースでしたが、Java SE 10 (non-LTS) に置き換えられ、Java SE 10 もまたすぐに Java SE 11 に置き換えられました。しかし Java SE 11 は LTS リリースなので、オラクルカスタマーは Java SE 12 がリリースされた後も Oracle Premier Support と定期的なアップデートリリースを受けることができます。Oracle Java SE 製品の主要な日付の例を次に示します:
Oracle Java SE サポート・ロードマップ *† |
||||
---|---|---|---|---|
リリース | 利用開始(GA)日 | Premier Support 期限 |
Extended Support 期限 |
Sustaining Support |
7 | 2011年7月 | 2019年7月 | 2022年7月**** | 無期限 |
8** | 2014年3月 | 2022年3月 | 2030年12月 | 無期限 |
9 (non‑LTS) | 2017年9月 | 2018年3月 | 設定なし | 無期限 |
10 (non‑LTS) | 2018年3月 | 2018年9月 | 設定なし | 無期限 |
11 (LTS) | 2018年9月 | 2023年9月 | 2026年9月 | 無期限 |
12 (non‑LTS) | 2019年3月 | 2019年9月 | 設定なし | 無期限 |
13 (non‑LTS) | 2019年9月 | 2020年3月 | 設定なし | 無期限 |
14 (non‑LTS) | 2020年3月*** | 2020年9月 | 設定なし | 無期限 |
15 (non‑LTS) | 2020年9月*** | 2021年3月 | 設定なし | 無期限 |
Web デプロイメント・テクノロジーおよび Java FX
Oracle JRE にバンドルされた Java Plugin と Java Web Start からなる Web デプロイメント・テクノロジーは、5年間の Premier Support のみと、サポート期間が短くなっています。このデプロイメント・スタックは Java SE 9 および Java SE 10 で非推奨(deprecated)指定と削除のフラグが付けられました。Oracle Java SE 11 とそれ以降のバージョンで、このデプロイメント・スタックは含まれません。Java SE 8 はデプロイメント・スタックの最後のリリースとなるため、オラクルは Java SE 8 の Extended Support の終了まで、Java SE 8 の Java Web Start のサポート期間を延長しました。Java Plugin(Java Applets)はJava SE 8でアップデートされたままですが、将来のリリースで削除される可能性があります。オラクルカスタマーは、より詳しい情報を My.Oracle.Support Note 251148.1 – Java SE 8 End of Java Plugin Support (英語、My Oracle Supportへのログインが必要)でご確認いただけます。Java SE 8 が推奨される唯一サポートされたデプロイメント・スタックを搭載するバージョンです。 Java SE 8 デプロイメント・スタックは Windows プラットフォーム上で Java SE 7 や Java SE 8 アプリケーションを実行するために使用できます。Java デプロイメントテクノロジーは Java SE 8 よりも後のバージョンではサポートされません。詳細は Oracle ライフタイム・サポート・ポリシー をご確認ください。
JavaFX はオープンソース化 され、 JDK に含まれる形ではなく、スタンド・アローンライブラリとして利用できるよう再設計されました。Java SE 11 から、 JavaFX は Oracle JDK に含まれなくなりました。Java SE 8 での JavaFXのサポートは Premier Support の期間(2022年3月まで)引き続き提供されます。
* Oracle Java SE 製品に関する日付は、サポートポリシーを示すための一例として提供されています。最新の情報は Oracle ライフタイム・サポート・ポリシー を参照してください。Java SE に依存するオラクル製品によってはタイムラインが異なる場合があります(参考:My Oracle Support Note 1612709.1 - 他の Oracle 製品の一部として Java SE を利用する場合の Java SE サポートについて – My Oracle Supportへのログインが必要)
** これらのサポートのタイムラインは、 Java のクライアントおよびサーバのデプロイメントに対して適用されます。ただし Web デプロイメント・テクノロジーと JavaFX は含まれません。これらの機能に対するより詳しい情報は以下を参照してください。
*** LTS 指定と日付は変更される可能性があります。
**** もしくはそれ以降
**** 2019年6月から2022年7月までの期間、Java SE 7のExtended Supportの費用は免除されます。この期間中、テクニカル・サポート・ポリシーのテクニカル・サポート・レベルのセクションに記載されているExtended Supportが提供されます。
† デプロイメント・テクノロジーと JavaFX を除きます。それらについては、別のセクションで記述します。
関連情報のリンク
- Oracle ライフタイム・サポート・ポリシー
- オラクルによる OpenJDK リリース
- Java SE Blog - The Future of JavaFX and Other Java Client Roadmap Updates
- Java SE Blog - Update and FAQ on the Java SE Release Cadence
- My.Oracle Support Note 1439822.1 - All Java SE Downloads on MOS
- Time-Based Release Versioning JEP
- OpenJFX Wiki on OpenJDK
- Java SE
- Java Product Archive
- My Oracle Support
ー