沖縄滞在

 3月16日からしばらく沖縄に滞在し、ひとたび関西に戻りましたが、5月10日に再度沖縄に来ております。
 沖縄の愛国者の方の、ご厚意により、沖縄のいろんな場所も案内していただいております。
 沖縄は自動車社会のようで、鉄道が「ゆいれーる」という那覇空港から首里(しゅり)までの電車しかなく、沖縄県民は自動車が生活に欠かせないようです。
 1999年、2000年と米国に滞在していましたが、そのころを思い出しました。

 3月中旬に来たときは、まだジャンパーが必要な気温で、本土(東京など)との気温差は5度ほどしか無かったですが、5月は10度ほど差があります。
 那覇空港に降り立ったときに気温の差をハッキリと感じました。

 沖縄のことは2〜3日滞在しただけではわからないと思います。沖縄には独特の文化・生活があり、やはり沖縄に実際に住んでみることが重要だと思います。大阪には大阪の文化・生活があり、九州には九州の文化・生活があるように。

 沖縄のネットカフェは、90分+ランチつきで、750円という、本土とは比較にならない価格。これは、沖縄の土地代などが安いからではないか?とも思いました。

 また不動産の看板で「軍用地買います」との広告。これは、軍に貸している土地を売却するというもの。つまり地代収入を目的にしたもののようです。相場は年賃の20年分。つまり年利5%相当だそうです。
 これも本土では見られない光景ですね。
 滞在中に伊藤玲子さんの講演会に参加。その際に、会場で、別の団体が会合をやっていたのですが、それが軍用地主たちの会合でした。したがって、軍用地主もある程度の発言力があるのではないかと思いました。(だからこそ米軍基地反対の人たちが一坪地主になりたがるわけですね)

 あと、沖縄は、子供(小学生中学生)が夜中に出歩いている光景をよくみました。わたしは子供は放任主義のほうがいいと考えているほうなので、それでいいと思いましたが、これも東京とは異なった風景と思いました。
 また、暴走族に啓発するポスターで「命どう宝」という文字が。これは「命」を「ぬち」と発音するのですが、いわゆる「命あってのものだね」に該当する表現だそうです。

 また、ときおり福島第一原子力発電所の事故が話題になりますが、沖縄電力では原子力発電をやっていないとのこと。これも興味深く思いました。

 ちなみに沖縄電力の本社前には、寿司の定食を500円で食べれるところがあり、そこの漁師さんが、かつて尖閣諸島で漁をされていたとのこと。
 その際の貴重な体験を聞かせていただきました。ちなみに、その方は島根県から来たそうで、きっかけは、「沖縄の海が好きだったから」とのこと。
 若いころの体験をいきいきときかせていただきました。

 また、とある米軍基地に勤務する方(基地賛成派)から、沖縄・米軍基地の話を伺いました。本土復帰前には、沖縄の整備は、いまほどには行われておらず、本土復帰をきっかけに立派な道路などが建設されたとのこと。また、私が20年前(15歳!)に沖縄に来たときは米兵を多数見たのですが、今回は見かけない。なぜですか?とたずねると、2つの原因を教えてくださいました。
 (1) 米兵がアフガンに出かけていること
 (2) 米兵・米軍基地を南部(那覇など)から北部に追いやろうという流れがあって、そのせいで、那覇などから米兵が消えているとのこと。

 20年前に滞在したのは恩納村ラマダルネッサンスホテルで、現在のルネッサンスホテル。その場所は、たしかに米軍基地が近いので、多数の米兵を見たとしても納得のいく話です。

 ちなみに、かつては那覇にも基地があって、その基地が返還されて、商業施設・新都心として「メインプレイス」というのが再開発されたとか。沖縄の方に連れて行ってもらうと、ショッピングモールなどが立っているかんじで、新しく再開発されたところらしく、道路が広かったです。

 沖縄大学の近くに「やんばる食堂」という食事処があり、24時間営業していました。東京では24時間営業している個人商店はありませんが、沖縄では、チェーン店でもない個人企業ががんばっている印象も受けました。

 また、沖縄の特徴として、短期滞在者が多いようで、家具などのリサイクルショップが多く目立ちました。その背景には、定年退職をした本土からのひとが、老後を沖縄で過ごすために引っ越してくる場合があること。(ちなみに「年金族」という名前の居酒屋の看板を発見しました)
 また、フリーターなどで、沖縄にあこがれて1年程度住んで帰るというひとが多いようで、そういった若者が家電などを処分しているので、マーケットの在庫が多数入ってくるのではないかと思いました。
 那覇で、「米軍払い下げ」の家具を扱ってる店舗は、ありましたが、あまり主流ではなく、店の片隅に何個か見かける程度でした。やはりサイズが大きいので、使いにくいのではないかと思います。
 いずれにしても、リサイクル家具で安く上げたい層にとっては便利な町なのではないかと思います。

 沖縄のサトウキビ。サトウキビを食べる機会があり、