統一地方選挙(後半戦)が、4月21日に執行され、無事終了したということなので、杉田水脈来襲による高円寺騒然事件を考える
杉田水脈といえば私が刊行する業界団体向け雑誌「日本独立宣言」に寄稿した文章が不適切だったため、原稿を没にしたという経緯・過去がある。不適切な文章は議員であれ誰であれ没にするのが当然であり、其の点、杉田水脈によるお騒がせ原稿をうっかり掲載してしまった新潮45は重過失(職務上当然に要求される注意義務に違反)だったのだろうと思う。
それ以降、杉田水脈氏に原稿を依頼したことはない。
お騒がせ議員になる前の杉田水脈氏(落選中)と南海スイスホテル最上階レストランで食事をとりながら打ち合わせをしたことがある
その当時の杉田水脈は自由民主党に所属しておらず「次世代の党」「日本のこころ」といった所属で、「自民党議員ではないと日本会議のなかでも肩身が狭い」ようなことを発言していたと記憶している
しかし日本会議は安倍晋三を応援する前は平沼赳夫先生(次世代の党)を応援していたので、自由民主党ではないから肩身が狭いというのは違うと思う。
ちなみに、三宅博(次世代の党:国会議員)は安倍晋三による電撃解散の真相を、安倍晋三の問題点を追求する次世代の党に対する攻撃であると指摘していた
次世代の党は統一地方選挙で地方組織を確立してから国政選挙に臨む予定だったので、保守票を奪い合う関係にある安倍晋三自由民主党総裁にとってはライバル政党だった。
日本共産党支持層や民主党支持層は自由民主党と票を奪い合う競争関係にないが、次世代の党(平沼赳夫先生・三宅博先生・杉田水脈らが所属)は自由民主党の問題点も国会で追求するなど、保守票(または右派票)を奪い合う関係にあった
三宅博氏の指摘どおり、次世代の党は安倍晋三による奇襲解散で壊滅に陥り、保守票は自由民主党が独占するに至り、水道民営化・外国人労働者受入などを安倍晋三が法制化しても、保守的有権者は自由民主党しか選択肢がないという状況に追い込まれた。
(杉田水脈が何をやっても自由民主党から処分されないのはなぜなのか)
また杉田水脈は世間的には、「生産性がない」という過激文章を投稿して、尾辻かな子議員を始めとする国会議員が取り上げて自由民主党を巻き込んで論争となり
複数の自由民主党議員から「現在、他の大臣・副大臣が失言で職を辞している一方で、杉田水脈議員が処罰を受けていないのは不公平である」という指摘も自由民主党議員から聞く
まぁせめて「所属する自由民主党に迷惑をかけた」くらいの反省は杉田水脈にあったも良かったんじゃないだろうか。今回の高円寺来襲騒動を着火させている杉田水脈を観ると炎上で売名する迷惑な方針は変わっていないようだ。
政党の職務ではなく杉田水脈の個人的暴走で投稿した炎上目的の過激文章なのだから
自身が来たら騒然するのは現地に行かなくてもGoogleすれば判ること
杉田水脈 生産性で検索
https://www.google.com/search?client=firefox-b-d&channel=crow&q=%E6%9D%89%E7%94%B0%E6%B0%B4%E8%84%88%E3%80%80%E7%94%9F%E7%94%A3%E6%80%A7
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しかし自民党所属議員への処分には3人の署名が必要であり
総裁 安倍晋三 ←杉田水脈を比例で優遇して「杉田水脈」の名前が書かれなくても当選するようにした政治家
副総裁 高村正彦
幹事長 二階俊博
の署名がないと処分ができない
実質「無所属」か「ミニ政党所属」だった杉田水脈を拾ったのは安倍晋三なので
(安倍晋三本人から杉田水脈に直接電話があって比例公認されたという)
杉田水脈を処分してしまうと、拾った安倍晋三に責任があるということになってしまう
したがい、杉田水脈を処分することは安倍晋三の判断(公認)が間違っていたことになるので
杉田水脈が何をしでかしても処分は出せないという仕組みである。
(杉田水脈は地域に根ざした支持のある政治家ではない)
国会議員には菅官房長官のように市議会議員から上り詰める叩き上げもいれば
安倍晋三・小泉純一郎のような世襲3代目もいる
「地方議員からの叩き上げ」「世襲」に共通する点数は、「地域に根ざした地盤」を持っているという点であり
杉田水脈にはそれがない。
要は「自由民主党」と書かれた票で、当選したのが「杉田水脈」であり
「杉田水脈」という名前を書かれて当選したわけではない。
要は官僚や業界団体代表が褒美としてもらえるようなポジションが比例であり
杉田水脈は自力で選挙活動をやって当選したわけではなく、自由民主党(総裁安倍晋三)に公認されたことだけをもって当選した議員である
したがい「民意」を反映した議員ではないのは、当選過程からも明らかである
ちなみにUUUM所属のYouTuber青木花音が中立的な視点から杉田水脈差別論文事件を取り上げている
あの炎上について元男の子が考えてみた【LGBTは生産性がない】
https://www.youtube.com/watch?v=Qa5KkwrR35k
www.youtube.com
53,979 回視聴
青木歌音 / Kanon Aoki
2018/07/28 に公開
ちなみに青木歌音さんが使用しているBGMは、”In a Sunny Day(作曲 「ヒの字」さん)”という曲です。
(新潮45騒動から考える)
かつて、杉田水脈の支援者である3名(藤木俊一・藤井実彦・蓮見とし子:敬称略)を民族派右翼「現代維新社」出身の鈴木信行(現在の葛飾区議)が定期的に開催していた勉強会に講師として紹介したことがある。
藤木俊一・はすみとしこ・藤井実彦in新小岩講演会 | 葛飾区議会議員 鈴木信行 公式ブログ
実際には事前に、蓮見とし子も参加するのは判明していた。
しかし、蓮見とし子が公的施設に来ると判明すれば抗議や脅迫も殺到するのは自明だったので、蓮見とし子氏の名前は伏せたわけである
要は、駅前で「大騒動」になるのが火を観るより明らかなのにTwitterで告知されたうえに、現地にでかけて予想通り駅前を騒乱状態にさせた杉田水脈自身にも「着火責任」がある。
杉田水脈が駅利用者に配慮する気があるのであれば事前の告知を自粛させるとか、公民館などの會館での室内イベントだけに限定して告知を許可するべきだっただろう。
雑誌が廃刊しようが、駅前が騒乱状態になろうが、なんでも迷惑行為で売名するのが杉田水脈の本質だということに気が付かないと杉田水脈を理解することは永遠に不可能である。
さて3名は職務ではなく募金を募って国連(New Yorkではなくスイス・ジュネーブのほう)に出かけていろいろと発言しているので、其の体験を鈴木信行主催の講演会で語ってもらうという企画である。
ちなみにチャンネル桜のイベント告知に、2人の名前(藤木俊一・藤井実彦 つまり蓮見とし子を除く)を出して告知依頼をしたところ、チャンネル桜では告知掲載できないという回答が来た
他の講演会(私が講師として鈴木信行に紹介した下記3名以上)ではすべてチャンネル桜での告知が許可されている。
講師:佐波優子(日本会議活動家)
講師:吉田康一郎(元都議会議員 自由党→民主党)
講師:内野大三郎(中野区議 親が日本会議中野支部長)
などはチャンネル桜で告知できたのであるが
と異なり、チャンネル桜では、上記2名(藤木俊一・藤井実彦)の講演会は告知できないという回答が来たわけだ
したがって、鈴木信行Blogなどでの告知となった(鈴木信行は現在の葛飾区議会議員)。
告知では、蓮見とし子(漫画家:ホワイトプロパガンダ)氏が参加する予定は伏せてある
参加者は、藤木俊一(敬称略:スピーカー販売業)藤井実彦(敬称略:論破プロジェクト)としてある
もちろん当日の講演会には、蓮見とし子(漫画家:ホワイトプロパガンダ)氏が来た
https://ameblo.jp/ishinsya/entry-12289499764.html
蓮見とし子氏の名前を告知に出さなかったのは、其の人の名前をだすと「殺害予告」「爆破予告」が会場に寄せられて
講演会中止になる可能性もあったからである。
そういう配慮があるのが最低限の常識人である
それを考えると、杉並区議会候補が選挙期間中に、(良くも悪くもお騒がせ議員として名の知れた)杉田水脈の名前を出して具体的な駅名を出してTwitterで告知することは、抗議者を集客しているのと同じであり
「わざわざ抗議してくれ」と言わんばかりの行動だったと言わざるを得ない。
当該杉並区議会候補は、過去に神奈川県在住のKなる女性と色恋沙汰のトラブルに発展して現地に警察職員がかけつける沙汰になっている。(どちらが悪いのかは判定しない)
もし妨害(抗議)が無い状態で杉田水脈の話を一般有権者に聞かせたかったのであれば、告知しないで杉田水脈が駅前で話せばすんだ話である。
わざわざ事前に告知させて「抗議者をおびき出して」駅前を騒然とさせてニュースにさせて「反日左翼と戦っているアタシ」アピールをやっている時点で杉田水脈氏に反省の色はあるのだろうか?と疑わざるを得ない。
(杉田水脈差別論文事件に戻る)
たとえば「障害者福祉」の趣旨としては、障害者は生活するのに金銭が他の人よりも負担せざるを得ないという現実がある
たとえば車椅子やら交通(通院用タクシーなど)で出費を強いられる
したがって、それを健常者が納税した税金で補填することに意味がある。
なんでも自由競争でよろしいというのであれば、有権者の候補者氏名を書く投票(すなわち小選挙区選挙)だけにして比例当選制度(党執行部のお気に入りで名簿掲載され当選する制度)を廃止すればいい
いわゆる比例当選という「自由競争になじまない制度」で当選して救済された杉田水脈が競争原理(資本の論理)を持ち出しているところが滑稽であり愚かであるというのが複数の国会議員の見方のようだ
要は「生産性がない」という表現は、「投下資本」に対する「収益」が無いという発想と親和性が高く、新自由主義的発想である。有権者に「杉田水脈」と自身の名前を書いてもらわずに「自由民主党」と書かれた票によって当選した杉田水脈は「有権者」によって当選したのではなく「安倍晋三による公認」によって当選したわけである。
自身で「票を稼いでいない」から「(政治家として)生産性が無い」ということになる
(人口を増やすにはどうすればいいのか~GHQが実施した人工削減政策~)
税金を投入しても人口が増えないから「生産性」が無いという
じゃあ政府や自治体から金銭を貰えれば「出産」するのかというとそれも違う
私達団塊ジュニア世代(昭和50年台生まれ世代 1975年~1980年生まれ世代)は子供2人が主流で、子供3人だと子沢山家庭だった
いわゆる祖父母というのが生物学的に4人(父型の父・父型の母・母型の父・母方の母)居ることから考えても人口ピラミッドの維持には夫婦が4人の子供をもつ必要がある。そういう面では杉田水脈も4人産んでいないから生産性ないだろって言われても仕方がない。多くの日本人がそうなのだから。
そもそも戦前は違法(堕胎罪)であった中絶が、優生保護法改正で合法になった(経済的事情による中絶の合法)はGHQの3D政策(人工削減・非軍事化・人工削減)に起因する。
主にキリスト教圏では中絶が法的に規制され、アイルランドでは中絶が違法だった。EUが新自由主義帝国かつフェミニズム(女権主義)帝国であり、加盟の条件に中絶合法であることをあげている。(ちなみにEUでは死刑廃止が推進されている)
リベラリズムとグローバリズムの雑種がEUであり、日本国内のフェミニスト(珍論女)たちが歓喜して称賛する傾向がある。
アメリカでは、戦後ながらく中絶が違法であったが
Roe v, Wade 判決がでた1973年まで米国では中絶が違法であり、かつての敵国であった日本に対しては中絶を合法化して人工削減を行っていたわけである
たとえばアップル創業者Steve Jobsも実母(若い大学院生)が中絶せずに出産して養子に出した人物である
スティーブ・ジョブス 伝説の卒業式スピーチ(日本語字幕) - YouTube
(日本語字幕有り)
2011年にスタンフォード大学での卒業式に於ける演説で、自身の出生について明かしている。
彼の実母が中絶しなかったのは生命倫理の観点による。
仮に「生産性原理主義」のようなネット民がいれば「障害者は中絶してしまえ」という発想になる。
もっといえば「障害者に断種手術や不妊手術」を施す第三帝国(国家社会主義ドイツ労働者党)と同じ優生思想である
しかし優生思想から言えば、出自もよくわからず、僻地の無名大学しか卒業していない杉田水脈は議員として「断種」されるべきという自己否定に陥るはずである。
もとよりキリスト教圏・イスラム教圏などの人口は中絶をしないという選択と、養子を採るという社会倫理によって担保されている。
(ビッグビジネス中絶産業)
さて「生長の家 政治連盟」が日本会議であり、私も日本会議の正会員であり、活動にも参加したことがある。
沖縄で最初の本土復帰記念イベントは日本会議の開催で私もスタッフとして参加をした。
日本会議(生長の家政治連盟の中絶違法化について語る)
村上正邦先生(元 生長の家職員)が中絶違法化を公約として参議院議員に当選して、衆議院では法案は可決された
しかし、参議院で日本医師会(中絶ビジネスで儲ける業界を含む)の反対で、法案は否決されてしまった。
ちなみに家族法判例百選(有斐閣)には、尼寺が跡継ぎを採るために、本人・両親の同意を得て、家庭裁判所に審判(養子縁組の許可)を申請したところ、家庭裁判所が「職業選択の自由」を根拠に「養子縁組」を却下したという判例(決定)が収録されている
要は養子を取る文化は戦前の日本は盛んであり、自身の親族も「婿養子縁組(戦前の家族法の制度)」を経て自民党県会議員や市長になった人物もいる
戦後は養子縁組に家庭裁判所の許可が必要になったこともあり、「戦前の日本」や「米国」のように養子縁組が一般的に行われることは無くなった。
したがい中絶違法化(または米国のような中絶厳格化)と養子縁組はセットである
日本会議創設時からのメンバーである上橋泉議員(千葉県柏市議会:京都大学卒:元外交官)も中絶違法化を主張しており「こうのとりのゆりかご」を市立病院に設置する活動をしていたが、自治体の理解が得られなかった。
私が「日本も米国のように養子縁組を活発にできるよう家族法改正が必要ですね」と杉田水脈に上記の南海スイスホテル最上階レストランで話したら、杉田水脈から驚くべき返事が返ってきた
杉田水脈のくちから「ちょっと、それじゃあ在日の帰化とかに悪用されないですかね?」と
いわゆるハングル板やニュースVIP板(2ちゃんねる・5ちゃんねる掲示板)の感覚で、杉田水脈は社会を観ている
はたして杉田水脈は保守と言えるのだろうか?
もっと言えば杉田水脈の代わりは何万人単位で存在する。
ネット掲示板でいわゆる問題投稿をしている人たちは全員「杉田水脈」になれる
したがいそういうネット掲示板にどっぷり漬かっている人たちが杉田水脈に親近感を感じて支持しているんじゃないだろうかと思う。
杉並区で群衆に囲まれた杉田水脈は「税金の使い方について書いただけです」と反論していた
しかし、投下資本を投入しても見返りの無いところに税金を使うなという考えであれば、福祉の概念を否定していることにもなる
安倍晋三総裁が辞職するまで、杉田水脈というお騒がせ議員に自由民主党は悩まされるということであろう
当選回数や派閥推薦などで任命された大臣・副大臣と異なり、杉田水脈は安倍晋三が直接に拾ってしまった「ネット民」なので、処分することがデキないという仕組みを内在している
たとえば杉田水脈が贈収賄・政治資金規正法違反・交通事故という事件を起こしても、他の議員とどう処遇が異なるのか興味深い
ちなみに、私はネトウヨとかネット右翼という単語は「右翼民族派」に失礼なので使わない。
杉田水脈あたりはネット民と表現したほうが適切だと思う
また杉田水脈の支援者藤木俊一はFacebookアカウント3個を用いて、ヘイトスピーチ投稿でアカウント停止になった際にも継続して投稿ができるようにしている。
私の判断ではなく、第三者(Facebook社)による判断が「ヘイト投稿」である。
議員の処分に差が出てくるのは「杉田水脈」だけではない
実際、中川秀直・山崎拓といった不倫が証拠付きで明らかになった議員はお咎め無しだったが
宮崎謙介なる不倫議員が辞職させられたのは、宮崎謙介の元妻が加藤紘一の娘であり、加藤紘一の弟子である谷垣禎一が幹事長を努めていたから処分されたわけである。
宮崎謙介の妻金子も自民党議員なので、両方とも透析剥奪されるよりは夫だけ辞職して済んだほうがいいという保身判断で辞職しているだけである。
そういった事情がなければ上西小百合(橋下徹により「維新」を除名された議員)みたいに任期満了まで議員の座にしがみついていただろう
ジャイアン(公認権を持つ権力者)が安倍晋三だとすると、ジャイアンの威を借りてやりたい放題やっているスネオのポジションに杉田水脈がいるといった具合だろう
ともかく自民党議員からは「杉田水脈はネトウヨぶっているくせにコメを食べないでパンを食べる」とか、まぁ評判のいい議員ではない
そもそも中絶問題に取り組むのが日本会議のスタート地点であると考えると、人口減少に密接に関連もしてくる中絶問題(母体保護法問題)に一切取り組まない杉田水脈も安倍晋三も、日本における「保守の定義」から逸脱している。といって右翼でもない。
要は、杉田水脈は安倍晋三に拾われた思想無き「ネット民」であり、保守系雑誌に着火して廃刊に追い込んだり、杉並区の候補の応援にいくと事前告知をさせて駅前を着火させて騒然とさせたり、「目立ちたい」「騒動の渦中にいたい」という心理が肥大化しているようにしか見えないのである。
弁護士稲田朋美先生も批判は受けるが、人権問題に関しては同和対策基本法を作成したり、LGBT関係の行事にも参加している。
結局のところ、本当の保守と、炎上好きネット民(杉田水脈)は、別物だと思います。
国会議員の立候補要件に学力テストを課すなどの再発防止策が必要だと思います
(もっといえば地方議員にも学力テストは必要だと思いますが)
なによりも「精神の健康」こそ政治家に必要なのではないでしょうか?
まぁ有権者からすると、出自のよくわからない暴走ネット民(比例当選メス)を議員にするくらいなら、出自のわかる世襲候補や、実務経験のある元官僚・元秘書に投票したがるのもわからないでもないといった具合でしょうか。
駅前を騒然とさせた張本人(比例当選メス)が「エセ被害者」を演じていることが今回の事件の教訓でしょうね。